この記事では、少年野球や中学生の野球チームを率いる監督の楽しさを紹介しています。
はっきり言って監督という立場は、めちゃくちゃ楽しいポジションです。
野球をプレーするのとは違う監督のたしさは、やはりゲームとは違って本当に育成するという面にあるでしょう。
今回はそれらについてご紹介します。
野球の監督の楽しさは、徐々に勝てるようになるところにあり!
誰しもが最初は初心者です。
世界のバッターイチロー選手だって。
二刀流の大谷選手だって…
どんなにすごいプロ野球選手であっても誰でも、最初は初心者であり、下手くそのはずです。
ではそれらを育ててきたのは誰かというと保護者であり、教えてきた監督やコーチでしょう。
指導者というポジションは野球をプレーするわけではありません。
しかし、やってみると誰もがハマるほどの楽しさがあります。
だからこそ、高校野球シュミレーションなんていう監督として、全国を目指すゲームができているのです。
つまりそれらのゲームでは監督をやる上での楽しみが感じられるわけですが、やはり実際に監督とやってみた方が100倍は楽しいです。
その楽しみの一つがやはり「チームが徐々に勝てるようになる」ということにあるでしょう。
どんな下手くそでも数年間野球をやっていると、少しずつ上手くなります。
しかも、その間にも新しい選手やセンスのある選手、努力して大成する選手…
いろいろなタイプの子どもたちがいるが故にチーム作りが本当に大変で、楽しいです。
下手くそであってもやはり、ある程度はうまくなるし、その結果勝てるようになります。
素人ばかりだと最初の1年くらいは、練習試合相手を選ぶのに苦労しますが一度勝利をつかみ取るとレベルアップはとても早いです。
ついでに素人チームが初めて手にする勝利はそれはもうひどい勝ち方をします。
「ひどい」とは、どういうことか…
・得点は相手のフォアボールかエラー
・エラーの応酬で、たまたまこちらのエラーが少なかった
大体素人チームの初勝利はこんな感じです。
でも、監督としてこれを「この勝ち方では…」とは言えず、むしろ内心大喜びです。
何といっても、初勝利ですからね。
いずれもっと成長すると、この勝ち方をしても「いや、これじゃあ」なんて言いますが、監督が素人を育てて得た初勝利はチームにとっても大きなものです。
野球の監督をする楽しさは選手とのかかわりにもあり
監督は試合で采配を振るいチームを勝利へ導くことが、一番の仕事です。
一方、練習は誰が指示するのか。
もちろん監督です。その中で、小中学生を相手にする監督は、大きな楽しみがあります。
それが選手(子ども)との関わりです。
子どもというものは本当にいろいろな子がいて、素直な子どもばかりではありません。
性格が悪く、いじわるな子ども。
目立ちたがりで、いつも面白いことをしている子ども。
いつも寡黙だが、意外なところで力を発揮する子ども。
10人いれば、10人の違う子どもがいてそれらが、野球の試合の中ではうまいことかみ合うのです。
性格が悪い、いじわるな子どもでも敵にとっては「弱点をいやらしくついてくる」選手に激変します。
カーブが打てない初心者だと思うと、カーブを投げまくるいやらしさ…
目立ちたがりは、流れをこちらに呼び込みます。
いわゆるお祭り男は、三振を奪うと勝手に盛り上がり…
意外なところで力を発揮する子どもは本当に、意外な場面でサヨナラヒットを打ったりします。
プロ野球よりもより人間臭さが出るのが、小中学生の監督をする上での楽しみと言えるでしょう。
選手を体力や技術の面だけでなく性格の面からも考えて、采配をすることになるのです。
ゲームの中でも性格や特殊能力などはあるかもしれませんが、リアルの野球はもっと複雑怪奇。
しかも特殊能力をいつも発揮するわけでもないしこちらが意図しないところで発揮することもあります。
そしてそんな子どもたちと関わる中で監督として、どう選手を起用し、育てるのということは、ゲームよりもやりがいのある楽しさです。
目立ちたがり屋は大抵いつも面白いことをやっていますが意外なことをやってのける子どもは、よく見ると休憩中などに不思議なことをやっています。(例えば周りは差し入れのアイスに夢中なのに、一人だけベンチでアリの動きを見ているなど)
いじわるな奴は、休憩中はやっぱりいじわるなのでビシッと言うべき時には、言いましょう。
→関連記事: 監督は勝利数だけじゃない!?ランキングを好き勝手に付けてみた!
このように野球を通り越した子どもの成長に携われるのも、特に小・中学生の監督をする楽しみと言えるでしょう。
何よりも卒部後の活躍が監督の楽しみであり望み
小・中学生が相手であればまだまだ子どもたちには、長い長い野球道が待っています。
というか、何よりも高校野球があります。
その高校野球の中での活躍が監督をする上での楽しみの一つであり、望みでしょう。
自分が育てた選手が例えば甲子園に行って、マウンドに立っている…
ついでに、高校野球の監督としてのシュミレーションは、自分の高校の視点でしか見ることはできません。
小・中学生相手の監督だと何が違うかというと教え子たちが、いろいろなチームに行って活躍するので、その分だけ甲子園の可能性が高まります。
さらには、教え子同士の試合を観戦することもあるでしょう。
監督として、どちらも応援したくなるしある意味、監督冥利につきる状況と言えます。
この楽しさがあるからこそ監督はやめられないのです。
高校野球で活躍するだけでなく、もっとその先。
例えば大学での活躍、さらにはノンプロ、プロ野球…このような場所で活躍する教え子を見るのは監督として本当に楽しみがあり、現在教えている子どもたちにも教えたくなります。
「あいつは昔俺が教えた選手だ」と。
監督だからこそ知っている情報もありそんなことを目の前の小・中学生に教えながら、また「あいつみたいになれ」と指導する。
この「人の縦のつながり」というか「世代を超えたつながり」が、監督としての自信となり、楽しみにもなります。
それまでには、それなりの年月が必要ですが子どもは大人の熱心さは、必ず受け取るものです。
そして想いが伝わった選手の成長はめちゃくちゃ早くなります。
投球に課題のある子どもに熱心に指導しその選手が、次の試合でフォアボールを0にして、完封勝利した。
その選手は、急激に投げるのが楽しくなったのか1か月後には、とんでもないフォークを何も指導していないのに投げていたりします。
そしてその選手が地方の新聞にこう掲載されます。
「A選手は緻密なコントロールと鋭く落ちるフォークが武器。今大会のダークホースとなるか。」
監督としてこのような記事を見たときの嬉しさというのは、言葉にできません…
監督の中には、「高校野球で活躍できる選手に」という想いで指導する監督もいます。
そんな監督ほど、野球の監督をする楽しみを知り尽くしている人と言うべきかもしれません。
野球の監督は楽しい!ゲームとは違う監督する良さとは:まとめ
以上の内容でお送りしました。
野球の監督を務めることは、もちろん大変なこともあります。
しかし、監督としての楽しみの方が大きいからこそ、大変さも乗り越えられるのです。
ゲームにはない、リアルの監督としての楽しさがある限り、その楽しさを知っている人ほど、監督はやめられないポジションになるでしょう。