この記事では、和田毅選手のメジャーやNPBでの成績が紹介されています。
和田毅選手はメジャーを経験し現在でもNPBで活躍する左投げの大ベテランです。
その成績を見てみるとメジャーとNPBでは天と地ほどの差がありました。
当然「天」はNPBの成績「地」はメジャーでの成績になります。
日本では素晴らしい成績なのにメジャーではあまりよくない…何が原因なのでしょうか。
和田毅の成績をメジャー時代に限定すると…
現在福岡ソフトバンクホークスで活躍する和田毅選手。
一年目から新人王を獲得し、日本一の胴上げ投手ともなりました。
左腕から放たれるボールはとらえることが難しく、40歳を超えた現在もプロ野球選手として活躍しています。
また、和田毅選手といえばメジャーで活躍した経験を持つベテランです。
では、和田毅選手のメジャーでの成績はどうだったのか、というと「うーん」と首をひねるものでした。
何といっても「登板回数が少なすぎる」のです。
和田毅選手がメジャーに挑戦したのは2012年から2015年の4年間ですが、その中で登板した回数が21回。
かなり少ない登板回数であるがため成績についても、良いものを残せたとは言えません。
登板回数が少ない理由は故障が多かったから。
2012年メジャー挑戦した直後から、スプリングトレーニングで故障者リスト入りをしています。
21回の登板で5勝5敗の防御率3.36は成績だけ見ると、ちょっと物足りないものがありますね。
しかも4年間という期間から考えるとマイナー時代や故障者リストに入っている期間の方がはるかに長かったです。
ただし、メジャーでの成績のほとんどは2014年の1年間で出されたものでこの年だけで見ると13試合に登板し、4勝4敗の成績を残しています。
この1年の成績は、和田毅選手が全快であった時のメジャーでの成績とも言えますね。
勝率5割であることからも常に全快でいれば、メジャーでもそこそこの成績を残していたのではないでしょうか。
和田毅のNPBでの成績はやはり脱帽としか言えない
故障続きでメジャーでは大きな成績を残せませんでしたが、NPBではどうなのでしょうか。
結論から言うとやはり「メジャーと違ってとんでもねえな」と思える成績を残していました。
まずはソフトバンクホークス(1回目)の成績。
2008年と肘に怪我をした2009年以外は二桁勝利を挙げており、防御率も最高1.51を記録しました。
しかもこの防御率1.51の成績を残したのは2011年のメジャー挑戦直前の年でしたから、誰もがメジャーでの成功を期待しますよね。
2010年はまさにキャリアハイとも呼べる成績を残しており勝利数17勝を記録し、杉内俊哉選手と並び、左投げ投手二桁勝利を挙げました。
和田毅選手、杉内俊哉選手と並べば、現在でも当時のホークスの投手ラインナップのすごさが伝わります。
というかその頃から現在まで活躍していることの方が驚きです。
では、メジャーに挑戦し帰国後に再びホークスに戻った和田毅選手ですが、帰国後の成績はどのようなものでしょうか。
和田毅の帰国後の成績を見ると「ベテラン」の概念が覆る
和田毅選手はメジャーで4年間過ごしたのち、日本に帰ってきます。
帰ってきたのはソフトバンクホークス。
「古巣での活躍が期待される」とはよく言われますが、和田毅選手は言葉通りの活躍を見せます。
というのも、ホークス帰還後1年目の2016年。
和田毅選手は15勝を挙げ、最多勝投手となりました。
また、勝率は.750と自身最高の成績を残し、タイトルを獲得しています。
この時の年齢が35歳と考えるともはや「ベテラン」でありながら、最盛期の数字を残しているわけです。
メジャーでの成績不振を払拭するかのような帰国後1年目での活躍に、福岡のファンが祝福したことは言うまでもありません。
ただし、この2016年は和田毅選手にとって、うれしくも悲しい年になりました。
というのも、シーズン終盤に怪我をしてしまいポストシーズンからは故障者リストに入ってしまったのです。
シーズンは最高の成績を修めているのにポストシーズンで活躍できず、胴上げもされない…
何とも言えないシーズンになったことでしょう。
それ以後は怪我との戦いが多いですが1軍の試合に登板したときは、安定した成績を残しています。
ある意味「諸刃の剣」とも言えるでしょうか。
ベテランなのに、マウンドに登れば以前と変わらない成績を残している和田毅選手に脱帽です。
2021年現在ではホークス初の40歳以上の投手で複数勝利数を記録しました。
怪我が心配ではありますがマウンドに立てば、素晴らしい投球をすることは、以前と変わりありません。
和田毅のメジャーの成績を見ると…日本人投手は現実を受け入れる覚悟が必要かも?:まとめ
和田毅選手のメジャーでの成績は、4年間を通して登板回数21回で、5勝5敗とあまり良いものとは言えません。故障していた時期が長いことが、その原因です。
和田毅選手はメジャー挑戦前までに、新人王や最多勝などのタイトルを獲得しています。成績としては17勝が最多で、防御率は1.51が最高です。
和田毅選手は帰国後もベテランらしからぬ大活躍を見せ、2016年には最多勝の成績を残しています。今後も大活躍をすることが見込まれています。
以上の内容でお送りしました。和田毅選手というと、個人的には杉内俊哉選手とのW左投手のイメージが強いです。
メジャーでの成績は確かに不本意なものがあったでしょうが、NPBでの成績を見ると、やはり実力者であることがよく分かります。
「イケメン」で名を通した投手で、ベテランである現在も変わらぬ容姿で活躍しており、今後も活躍してほしいと本気で思える選手です。